施設情報

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多根第二病院は、昭和61年8月に港区南市岡で開設された療養型病院です。急性期医療を展開する多根総合病院に対し、老年内科と神経内科の分野を担い、障害を残された高齢患者の入院診療に携わって、総合病院の後方支援病院の役割を果たしてきました。


21世紀の高齢社会を迎えるにあたり、より多くのサービスを提供するために平成12年3月、現在の港区築港に移転すると同時に、建物の7・8階に老人保健施設を開設しています。


入院された方には生きる勇気と自信を持っていただくべく、状態を総合的に評価してケアプランを立て、先ずは残存機能の向上に努めて社会復帰を目指し、不幸にして復帰が叶わぬ方には安心・安全の療養生活を提供しています。


マンパワーに限りはありますが、「第二病院に来て良かった」と言ってもらえる様、医師、看護師、介護士、薬剤師、栄養士、リハビリ技師、ソーシャルワーカー等、職員一同が力を合わせてチーム医療に取り組んでいます。

多根第二病院の概要

多根第二病院の概要
所在地 〒552-0021
大阪市港区南築港3-4-25
連絡先 Tel. 06-6599-1212
Fax. 06-6599-1213
院長 右見 正夫
開設 開設: 昭和61年8月 移転新築: 平成12年3月19日
病床数 216床
診療科 内科・神経内科
リハビリテーション科・リウマチ科
放射線科
基準等 療養病棟入院基本料1(医療型20対1) 3・4階108床
介護療養型施設サービスI(介護型)5・6階 108床
脳血管疾患等リハビリテーション料(II)、
運動器リハビリテーション料(II)・言語聴覚療法・作業療法
神経学的検査・退院調整加算
食事療養(I)・特別管理加算・特別食加算
薬剤管理施設基準・理学療法(I)・院内感染防止対策施実施
医療安全管理体制実施・褥瘡防止対策実施
夜間勤務等看護加算III 5・6階
医薬品・医療用具等安全性情報協力施設
日本医療薬学会研修施設(認定薬剤師制度による認定)
設備 機能訓練室(333平方メートル)
特殊浴槽
各階患者様用食堂

はじめに

この統計は多根第二病院が2000年3月に現在地の築港に移転してから毎年の退院患者さんを対象としておこなっています。今年2008年末で9年間のデータが蓄積されました。誇れるような内容ではありませんが「継続は力なり」との信念をもって続けて来ました。

2006年(平成18年)には4月にminor、7月にmajorな医療保険の診療報酬改訂がありました。特に7月改定で導入され10月から実施された医療区分制度は慢性期療養病床群に属するわれわれのような医療機関に大幅な減収を強いる改定であり、医療保険対応病棟の入院患者さんを医療区分3乃至2に限定することが病院の死活問題となりました。その結果として2005年度から始まった入院患者病態の重症化傾向が2006年度には一層顕著になりました。また2006年度からみられた入院期間の長期化は年毎に増強しています。

患者さんの状態を総合的に評価し、それに基づいて患者さんにふさわしいケアプランを立て実行しています。 寝たきり患者さま、認知症患者さまにもケアと共に治療を行い、全身管理を徹底して、残存能力の向上をはかっています。

1) 性別頻度

2008年度(平成20年1月から12月)の退院数は88人で過去9年間で2007年度に次いで二番目に少ない記録です。男女比は珍しく男性が女性を上まった年でした(表1)(図1)。

表1(単位:人)

性別/年 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
45 54 67 71 61 51 41 20 48
49 74 60 84 73 75 56 55 40
94 128 127 155 134 126 97 75 88

性別頻度

2) 年齢

2008年度の退院時の平均年齢は男が70歳代後半(59~96歳)、女が80歳代半ば(47~101歳)でした。例年女性が数年年長です(表2)(図2)

表2 退院時平均年齢(単位:歳)

性別/年 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
75.4
(23-93)
77.6
(52-97)
75.5
(39-104)
76.0
(42-100)
78.5
(55-98)
77.7
(45-96)
75.0
(43-97)
75.0
(57-95)
78.0
(59-96)
81.0
(53-94)
84.8
(34-97)
83.4
(51-104)
80.8
(39-100)
82.6
(41-100)
84.4
(62-100)
85.8
(48-104)
85.8
(47-99)
84.4
(47-101)

註:( )内は最低と最高年齢

退院時平均年齢

3)住 所

例年、患者さまの住所は多根第二病院のある港区、多根総合病院のある西区、および隣接の大正区の3区(地元3区とよびます)が7~8割を占めており、この現象は2008年度もその通りでした(表3)(図3)。 

表3 住所(単位:人)

地区/年 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
港区 46 61 51 77 77 70 77 42 -
西区 13 28 32 26 18 20 13 12 -
大正区 13 10 15 11 12 14 7 4 -
浪速区 2 7 3 10 4 1 2 4 2
此花区 2 1 4 2 1 2 3 0 3
西成区 3 1 3 6 2 0 0 1 2
阿倍野区 3 1 1 3 1 0 0 0 0
中央区 0 2 3 2 1 3 0 2 3
住之江区 1 1 2 1 2 1 2 2 2
東住吉区 0 2 2 0 0 0 0 0 0
平野区 0 3 0 0 0 2 1 0 0
西淀川区 0 2 0 2 0 1 0 0 0
福島区 1 0 1 3 1 2 0 0 2
住吉区 0 0 2 1 0 1 1 0 0
鶴見区 1 0 0 0 1 0 1 0 0
天王寺区 0 1 0 0 0 0 1 0 0
生野区 0 1 0 0 1 0 0 0 1
都島区 0 0 1 1 0 0 0 0 0
北区 0 0 1 0 3 2 0 1 0
城東区 0 0 0 2 0 4 1 1 1
東成区 0 0 0 2 0 0 0 0 0
淀川区 0 0 0 0 1 0 0 2 1
旭区 0 0 0 0 0 0 0 2 0
大阪府下 5 5 5 5 9 2 6 2 2
他府県 4 2 4 1 0 1 3 3 2
94 128 127 155 134 126 97 75 88

患者さまの住所

4)介護認定状況

介護保険制度は発足後数年で市民の中にしっかり根付いたようです。2003年以来入院時の介護認定済みの割合が9割近くに達しています。当然のことながら介護保険制度導入以前の入院も減少しています(表4)(図4)。

表4  入院時介護認定状況

状況/年 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
介護認定済み 13 53 97 132 115 109 87 71 79
申請中 11 17 2 1 1 3 2 0 0
未申請 19 4 0 6 1 5 2 0 7
制度施行前入院 39 37 17 13 10 8 5 3 1
対象外 2 4 10 1 3 1 1 0 1

入院時介護認定状況

入院時と退院時の要介護度を比較しますと2004年までは入院時よりも退院時のほうが高かったので すが、2005年ではほぼ等しくなりました。退院時の要介護度の平均値はそれまでの4年間3.9前後で変わらなかったのに対し入院時要介護度が毎年上がっ てきた結果です。2006年度では入院時退院時要介護度ともに平均値ではじめて4を超えました。2008年度では退院時要介護度はさらに上昇しています。 前述しましたように重症な患者さんの入院がふえて入院が長期化してきたことを如実に示していると考えられます(表5)(図5)。

 

表5 入退院時要介護度比較

時期/年 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
入院時 3.58±1.56 3.71±1.39 3.54±1.31 3.76±1.20 3.79±1.18 3.89±1.19 4.12±1.00 4.07±1.04 4.00±1.00
退院時 3.71±1.39 4.10±1.13 3.85±1.29 3.89±1.20 3.91±1.21 3.90±1.17 4.22±0.91 4.33±1.01 4.31±0.95
P NS 0.0176 NS NS NS NS NS 0.0045 0.0056

入退院時要介護度比較

5)入院前状況

同一法人に属する多根総合病院と多根回復期リハビリテーション病院(両者併せて多根病院本院と称しま す)からの入院が例年約6割ありましたが2006年度から少し減る傾向がみられます。これとは逆に2003年以来、併設の老健施設てんぽーざんからの病状 悪化入院が増える傾向が続いています。2008年度では多根病院本院からの入院が6割に復活しています(表6)(図6)。

表6 患者さんの入院前状況

施設/年 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
多根総合病院 65 69 77 90 79 77 52 39 55
老健てんぽーざん 6 10 12 28 21 23 24 19 14
8他の施設 17 29 27 23 15 15 11 8 15
家庭 3 19 11 12 19 5 10 8 4

患者さまの入院前状況

6)入院期間

入院期間は2001年をピークにしてその後続いた漸減傾向が2004年、2005年になって横這い 状態になりました(平均して男性は1年強、女性は1年半弱)。そして2006年度は一転して男女ともに急激に増加しました。これは男女各2名の長期入院患 者さんがお亡くなりになり統計にはいったことが原因していますが、この4人を除いても入院長期化の傾向は否めません。女性の入院が男性より長い現象は固定 しています。この入院長期化は2007年度にはさらに増強しました(男性は1年半、女性は2年を共に超える)。2008年度では女性の入院期間がさらに延 長しました(表7)(図7)。

表7 入院期間(単位:月)

性別/年 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
平均 13.0 16.8 12.2 12.1 13.0 12.1 18.5 19.1 14.3
最大 124 131 125 188 109 90 136 147 103
平均 16.9 22.5 19.1 15.3 16.8 17.0 26.0 27.6 35.5
最大 117 166 165 132 145 159 196 97 199
全体 平均 15.0 20.1 15.4 13.8 15.0 15.0 22.8 25.3 23.9
最大 124 166 165 188 145 159 196 147 199

入院期間

入院時要介護度と入院期間との関係を2000年から2008年までの通年でみると入院時要介護度が高いほど入院期間が長い正の相関がみられます(表8)(図8)。

表8 入院時要介護度と入院期間-通年

要介護度 N 入院期間(月)
I 43 5.8±11.8
II 67 5.5±8.2
III 135 8.9±14.8
IV 220 11.3±16.1
V 284 14.3±16.4

回帰グラフ

7)主病名

慢性期患者さんを対象としている病院なのでほとんど全員に何らかの内科疾患を合併しています。入院 の原因となった主病名(複数可)において、内科疾患に神経内科疾患が加わった割合が約5割、整形外科疾患が加わった割合が約1割、三者の合併が約4割の傾 向が例年続いています(表9)(図9)。

表9 主病名の疾病範疇分類

診療科/年 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
神内+整外 36.2% 50.8% 40.1% 34.2% 37.6% 35.7% 36.0% 34.6% 31.8%
神経内科のみ 54.2% 44.5% 52.0% 50.9% 51.1% 50.0% 49.5% 56.0% 55.7%
整形外科のみ 7.4% 3.1% 5.5% 9.7% 7.5% 8.7% 12.4% 8.0% 11.4%
内科疾患のみ 2.2% 1.6% 2.4% 5.2% 3.8% 5.5% 2.0% 1.3% 1.1%

主病名の疾病範疇分類

 神経内科疾患の内訳は脳卒中(脳梗塞、脳出血)が6割、老人性痴呆(アルツハイマーを含む)パーキンソンなどの変性疾患が3割とこの2つで大半を占め、この傾向は例年同じです(図10)。

神経内科疾患

整形外科疾患の内訳は骨折(大腿骨頚部骨折と脊椎圧迫骨折がほとんど)と変形性関節症(変形性脊椎症を含 む)と褥瘡とがそれぞれ3割づつをしめる現象が続きましたが2003年からは褥瘡の割合が減り、その他の整形外科疾患(四肢関節拘縮、関節リウマチ、骨粗 鬆症、脊髄症、切断肢etc.)が増えました。この傾向はその後も続いています(図11)。

整形外科疾患

8)退院後の状況

2006年度にみられた死亡退院増加傾向が2007年度には一気に加速し7割を越しました。入院患 者さんの重症化、入院期間の長期化から当然予測される結果ですが医療従事者として内心忸怩たるものがあります。2008年度は死亡退院は少し減り6割にとどまりました(表10)(図12)。入院時要介護度と患者さんの転帰との関係を通年で分析すると要介護度が高いほど転帰が悪い(死亡退院が多い)ことがわかります(図13)。

表10 退院後の状況(単位:人)

施設/年 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
死亡退院 46 71 63 79 70 64 55 56 53
老健てんぽーざん 23 3 31 40 28 39 21 8 14
多根総合病院 6 7 5 14 9 6 6 2 9
他の施設 12 21 13 5 8 8 11 5 9
家庭 6 26 15 17 19 9 4 4 3

退院後の状況

入院時要介護度と転帰

9)死 因

もっとも多い死因は肺の炎症性疾患であることには2008年度も変わりありません。例年4割以上を占めています(表11)(図14)。

表11 死因(単位:人)

死因/年 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
肺炎・気管支炎 17 28 29 47 35 28 21 27 31
脳幹障害 6 12 14 5 1 11 3 1 1
心不全 4 10 6 6 4 6 11 10 5
悪性腫瘍 5 4 6 8 9 9 4 6 6
腎不全 3 2 5 5 6 6 7 2 2
脳卒中 0 5 1 3 3 2 1 1 0
その他 10 9 2 5 12 2 8 9 8
45 70 63 79 70 64 55 56 53

死因

まとめ

多根第二病院の入院患者さんの9年間の統計をみて、最初はほとんど変化がなかったのですが次第に要 介護度が高い、言い換えるとより重症な患者さんが入院してくる傾向が見られます。これは急性期病院での入院期間短縮促進の医療政策が療養型医療施設におよ ぼした影響と考えられます。さらに2006年度の医療給付改訂(療養型医療施設への医療区分の導入)がこの傾向に拍車をかけました。その結果としてこれか らはさらなる入院の長期化、病床回転率の低下がおきると予測されます。残念なことですが今や療養型医療施設は人生の終焉を迎えるための施設以外の何もので もなくなりつつあります。

社会医療法人きつこう会 多根第二病院

社会医療法人きつこう会 多根第二病院

〒552-0021
大阪市港区築港3-4-25

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